~ 薔薇の美と鳥の自由に憧れる日々 ~

箱根旅行~1日目・星の王子さまミュージアム~

職場でたまーにパンフレットを見かけては、行ってみたいと思い続けていた「星の王子さまミュージアム
『星の王子さま』は学生時代に英語版だけ読んだことがあって、うっすらと覚えている程度だったのだけど;
旅行前にさらっと復習して実際に展示を見た後、改めてきちんと読み直したくなり、つい最近日本語版を購入。
読んだ後、「あれ?こんなに物悲しいお話だったっけ?」と「私は」感じたけれど、
きっと読む人によって感想は様々だと思う。
子供向けというよりは、哲学的でむしろ大人のための物語なのではないだろうか?

この世界に人間は沢山いるけれど、あなたにとって大切な「友達」は数少ない。
しかしその「友達」のことを想うだけで、心は満たされとても幸せな気持ちになれる。


そんなお話。機会があれば是非皆も読んでみてね(*´ー`*人)
ちなみに私が今回購入した本は、『星の王子さま』(サン=テグジュペリ著・河野万里子訳 / 新潮文庫)。
キラキラな装丁とカラーの挿絵が決め手v


◆6月21日(水) 続き



星の王子さまミュージアム

星の王子さまミュージアムに着いた時は、運良く小雨くらいになっていたけれど、
まだまだ風が強くて傘をさしながらの撮影はなかなか困難だった(´ヘ`;)




星の王子さまミュージアム

お星さまの門が可愛い(人´ω`*).☆.。.:*・゜
こちらでも薔薇が綺麗に咲いていて嬉しいv




星の王子さまミュージアム

王子さまがずぶ濡れでかわいそうで余計切なく感じる…(´;ω;`)
今更だけど傘を置いていってあげたくなった。
この像はサン=テグジュペリが描いた王子さまの中で一番良く出来た肖像画を再現したものだけれど、
物語の中の王子さまは常に地味なカッコをしているんだよね。




星の王子さまミュージアム・サン=テグジュペリ教会

少し奥まった場所にある「サン=テグジュペリ教会」




星の王子さまミュージアム・サン=テグジュペリ教会

中もこじんまりとした素朴な感じで星の王子さまらしい。
母校の大学のチャペルはもっとゴテゴテしていたなぁと思い出しつつちょっと休憩。
(そうそう、『日本の最も美しい教会』という本を見ていたらうちの大学が載っててビックリした!)
そしてここにあったスタンプをパンフレットの間違った場所に押してしまったばかりに、
この先ほぼ全てのスタンプの位置が狂い…Kちゃんを大爆笑させる結果になったという。・゚・(ノ∀`)・゚・。
「間違え方も芸術的だね」って褒められた(!?)
彼女自身のスタンプも狂っていて、お互い笑い合ってたっけ(* ´艸`)




星の王子さまミュージアム・飛行機「コードロン・シムーン」

小さな展示室の中に入ると、部屋の真ん中にどーんと展示されているのが、
サン=テグジュペリの乗った飛行機「「コードロン・シムーン」の模型。
『星の王子さま』はこの飛行機が砂漠に墜落するところから始まります。


飛行機の周りを巡るように物語の中の大事なシーンのパネルがずらり。
Kちゃんは『星の王子さま』を読んでなかったみたいだけど(事前にあらすじだけ教えてあげた)、
全てのパネルをじっくり読んでいて、話の内容にすごく興味を抱いたようだった…ので、
今度先述の日本語版を貸してあげることにしたんだ~♪
以下の斜体で書かれた部分は、その本からの抜粋です。



星の王子さまミュージアム・ヘビにのみこまれたゾウ

「僕」が6歳の時に初めて描いた絵。
後に星の王子さまに「ヒツジの絵を描いて」と頼まれた時、なぜか改めてこの絵を描いてみせた。
当時大人たちが皆「帽子」の絵だと言ったことに絶望して「僕」は画家になる道を諦めたが、
王子さまは一目見ただけで「蛇に飲み込まれた象」の絵だとわかってくれた…!!

私がこの絵を初めて見た時は「ツチノコ」だと思ったから、まだ「子供心」があるのかもしれない(〃´・ω・`)ゞ
流石にあの大きな象を飲み込んだとまでは思いつかなかったな;;




星の王子さまミュージアム・ヒツジ

「このヒツジ、年をとりすぎてるよ」
「だめ!このヒツジ、病気で死にそうじゃないか」
「これ、普通のヒツジじゃないよ。ツノがはえてるもの」

「僕」は色々なヒツジの絵を描いてみせるが、王子さまはどれもお気に召さない。




星の王子さまミュージアム・箱に入ったヒツジ

最終的に「僕」は「木箱」を描き、「君が欲しがっているヒツジはこの中にいるよ」と言うと、
王子さまは「これだよ、ぼくが欲しかったのは!」と納得して大層喜んだ。

残念ながら私は箱の中にすんなりヒツジを見ることが出来なくて、
自分はやっぱりもう大人なのだと思い知らされる。


王子さまの故郷の星は、一軒の家よりほんの少し大きい程度で、
少しイスを動かすだけで夕陽が沈むのを見ることが出来る。
王子さまは1日に44回陽が沈むのを見たこともあるのだとか!

「ねえ……悲しくてたまらないときは、夕陽が見たくなるよね……」
「じゃあ44回見た日は、きみは悲しくてたまらなかったの?」
王子さまは、答えなかった。





星の王子さまミュージアム・一輪のバラ

王子さまが故郷の星に残してきた一輪の花。
どこからか風に乗って運ばれてきたその種は王子さまの星で美しい花を咲かせるが、
だんだん気難しい見栄をはっては王子さまを困らせるようになる。

こうして小さな王子さまは、愛する気持ちがおおいにあったにもかかわらず、
じきに花のことを信じることができなくなった。
気まぐれなことばを真に受けては、とてもみじめな気持ちに落ちこんでいた。


しかし花から離れた今、王子さまは「僕」に打ち明ける。

ぼくはあのころ、なんにもわかっていなかった!
ことばじゃなくて、してくれたことで、あの花を見るべきだった。
あの花はぼくをいい香りでつつんでくれたし、ぼくの星を明るくしてくれたんだ。
ぼくは、逃げ出したりしちゃいけなかった!
あれこれ言うかげには愛情があったことを、見ぬくべきだった。
花って、ほんとに矛盾してるんだね!
でもぼくはまだ、あまりに子どもで、あの花を愛することができなかった


王子さまが星を出ていく日、花は「愛してる」と彼に告げた。
「わたし、ばかだった」「幸せになってね」と…

この部分を読んだ時、とてもしんみりした気持ちになった。
私も、好きだった友達と別れなければならない時、こんな想いだったなって。
その時々によって、王子さまの気持ちだったり、花の気持ちだったり。
深い間柄だと思って正直に自分の気持ちを話すことで相手を傷つけてしまった後悔と、
「好きだからこそ言ってるのに何で気づいてくれないの?」という悲しみ…
それでも(別れた後でさえ)相手を嫌いになれないのは、
今まで相手が自分にしてくれたこと、一緒に楽しく過ごした思い出を大事にしているから。

この機会に言うけどね、私は、「自分を大事にしてくれる人」としか付き合えないの。
そのために言い合いになってもいい、いつも優しい言葉をかけてくれなくてもいい、
長い間言葉を交わさなくても、見守ってくれているなら、想ってくれているならそれでいい…
ただ…気分次第で適当に付き合われるのだけは心底嫌なんだ……


故郷の星を出て、色々な星(それぞれが「大人というもの」をイメージしてる)を訪れながら、
最後に地球に降り立った王子さま。
最初に砂漠で「おれには全てが解ける」という謎めいた蛇に出会った後、
砂漠を歩き、高山に登り、バラの花咲く庭園に辿り着く。
そこには故郷に置いてきた花とそっくりな花が五千もあった。

ぼくはこの世に一輪だけの、財宝のような花を持ってるつもりでいたけど、
ほんとうは、ただのありふれたバラだった。


王子さまが草の上に突っ伏して泣いていると、そこへ一匹のキツネがやって来る。




星の王子さまミュージアム・キツネとの出会い

「ぼくと遊ぼう」という王子さまに、キツネは「きみとは遊べない、なついていないから」と言う。
「なつく」とは「絆を結ぶ」こと。
今はまだお互いいてもいなくてもいいような存在だが、
相手をなつかせたら(絆を結んだら)、お互いなくてはならない存在になる。
今まで何の関心も無かったものでも、それが相手のイメージに結びつくようになった途端、
それを見るだけで嬉しくなったりする。

これ!すごくわかる!!
大切に想う人の好きなもの、住んでいる場所などは何となく覚えていて、
「そういえばあの人はこれが好きだったな」とか、繋がりを考えた瞬間、
自分が今目にしているものが、ありふれたものでなく特別なものになっていく…


なつかせたもの、絆を結んだものしか、ほんとうに知ることはできないよ

人間たちはもう時間がなくなりすぎて、ほんとうには、なにも知ることができないでいる。
なにもかもできあがった品を、店で買う。
でも友だちを売ってる店なんてないから、人間たちにはもう友だちがいない。


「絆を結ぶ」って、本来時間をかけて行うものだよね。
今はネットで簡単に他人と繋がることが出来るけれど、
絆を結んだ「友達」と呼べる関係には、そう簡単にはなれないと思う。


キツネに再び庭園のバラたちに会いに行くように勧められた王子さまは、
改めて自分のバラがかけがえのない存在だと認識する。

あれ、きみたちは、ぼくのバラにはぜんぜん似てないや。
きみたちはまだ、いてもいなくても、おんなじだ


きみたちのためには死ねない。
もちろんぼくのバラだって、通りすがりの人が見れば、きみたちと同じだと思うだろう。
でもあのバラだけ、彼女だけが、きみたちぜんぶよりもたいせつだ。
ぼくが水をやったのは、あのバラだもの。
…(中略)…
文句を言ったり自慢したり、ときどきは黙りこんだりするのにまで、耳をかたむけてやったのも。
だって彼女は、ぼくのバラだもの



別れの時、キツネは王子さまに「一つの真理」という秘密を教えてくれた。

ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
いちばんたいせつなことは、目に見えない


きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ

そう…相手のことを想えば想うほど、大切な存在になっていく。
それが一方的な想いであれ、相手を深く愛しく思う気持ちはとても大事なもの。
人間関係が希薄になりつつある現代だからこそ、「忘れてはいけない気持ち」があることを知ってほしい。

…さらに先を語ると、これから読もうという方の楽しみを奪うことになってしまいそうだから(・ω・A;)
物語に触れるのはこの辺までにしておこうかな。




星の王子さまミュージアム・『星の王子さま』 英語版 初版本

『星の王子さま』 英語版 初版本(1943年)

サン=テグジュペリはアメリカ亡命中に『星の王子さま』をフランス語で書き、
それをキャサリン・ウッドが翻訳、英語版と少量のフランス語版が
アメリカのレイナル&ヒッチコック社から初出版された。



次のお部屋からはサン=テグジュペリの生涯や彼に関わる人々を沢山の写真で紹介していたり、
彼の住まい(子供部屋)などの再現コーナーや、星の王子さまの簡単なスケッチの展示だった。
(撮影不可なので詳細は省くね~)

膨大な写真や資料の次は、『星の王子さま』に出てくるキャラクターたちの立体物の展示。
ここからまた撮影OKだったので、ちょこっとだけご紹介♪



星の王子さまミュージアム・一輪のバラ

王子さまが大切に想う一輪のバラ




星の王子さまミュージアム・キツネ

キツネ
目が点…ってまさにこのことを言うのだろうか?(*゚ω゚*)




星の王子さまミュージアム・ヘビ

ヘビ
展示室が暗いので反対側のキツネさんが写ってる(ノ∀`*)ノ彡☆




星の王子さまミュージアム・各国の翻訳本

『星の王子さま』 各国の翻訳本

代表してフランス語版のコーナーを載せたのだけど、
流石「聖書の次に読まれている本」だと言われるだけあって、色々な国々で出版されていたよ!!
いつかフランス語版も読んでみたいなぁ(人´∀`*)


展示はこれで終わり。
天候のせいか、ほぼ貸し切り状態で自由にゆっくり見ることが出来たのが本当に良かった!
途中から私たちしかいなかった気がする…(スタッフすらいない;)
思いがけなくじっくり見すぎて時間が無くなったので;;ここから早送りヽ(´Д`;≡;´Д`)丿




星の王子さまミュージアム

外へ出て、霧雨のお庭を横目にグッズショップへ。




星の王子さまミュージアム・グッズ

『星の王子さま』は絵柄が素朴だというのも好きな理由の一つかもしれないv




星の王子さまミュージアム・うわばみオムライス

レストラン「ル・プチ・プランス」で食べた「うわばみオムライス」

時間に押されながらのディナーだったけれど;;
卵がフワフワですっごく美味しかったし、うわばみ(ヘビ)なのに可愛いのが大満足vV


何とかバスの時間までに食べ終えて、ミュージアム前のバス停でバスを待っていたら、
小雨から霧雨になり落ち着くかと思われた風雨が再び激しくなってきた…
風がいろんな方向に傘を向けさせ、お互いが傘で見えなくなった時、
ここぞとばかりに「大切なものは目に見えないんだよね~」と、
『星の王子さま』から学んだ言葉を早速使ってみたりして(* ´艸`)
困難は友情を深めると言うけれど、今回の旅もそう。
暴風雨のおかげでお互いを思いやりながらの素敵な旅が出来た気がする。

バスで強羅駅に戻り、宿に送迎バスをお願いする電話をかけていたら、
雨の音で電話の声が聞こえづらいというハプニングもあったけれど;;
無事にその日の宿に辿り着けてホッとした(o˘◡˘o)
明日は曇りか晴れでありますように…!!


※星の王子さまの洋風な雰囲気を壊したくないので、
+αとして載せるつもりでいた写真はまた次回のお楽しみ(?)ということでv
関連記事

0 Comments

まだコメントはありません

Leave a comment